「坐骨神経痛になったら、膝、特に膝裏まで痛くなってきた」という声は、中高年の方から多く聞かれます。
石神井さくら鍼灸整体院にも、慢性の坐骨神経痛から膝痛で苦しまれている方が多く来院されます。
これは、坐骨神経痛の症状が膝に出たものではありませんが、ただでさえ坐骨神経痛の痛みは強いものです。ここに膝痛が加わると、とても辛いでしょう。
この記事では、坐骨神経痛と膝の痛みとの関係を専門的知見から解き明かしています。少しでも早く痛みを和らげるため、ぜひ参考にしてください。
坐骨神経痛とは
坐骨神経痛の発生源は腰部
坐骨神経痛症状とは、腰回りからお尻や脚の後面・外側面にかけて出る症状を言います。
名前のとおり、坐骨神経が何らかの原因によって圧迫・刺激されることで、痛みやしびれなどの症状がみられるものです。
腰痛が最初に現れることが多く、坐骨神経が走っているお尻や太ももの後ろ、すね、足先などに痛みやしびれが起こります。(「坐骨神経痛」の詳しい情報はこちら)
坐骨神経痛の原因は椎間板ヘルニアなど
坐骨神経痛を起こす病気は腰椎椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、梨状筋症候群などです。
これらの病気の原因は、加齢に伴う脊柱構造の変形、同一姿勢を取り続けることによるものです。
腰回りから脚にかけての筋の緊張のほか、激しい運動や仕事の負担で過度のストレスが掛かって起こる、筋の強張りと関節の柔軟性の低下などが挙げられます。
坐骨神経痛と膝の痛みとの関係
坐骨神経痛の症状は脚の後や外側に出る
坐骨神経痛でみられる膝の痛みは、通常太ももの後ろ側から続く膝の裏側に出ます。その理由は、坐骨神経が脚の後側や外側を走っていることによるものです。
これは中高年の方によく見られる、膝の前面や関節に発生する痛みとは異なるものですが、座骨神経痛が続いている方のなかには、このような膝の痛みを併発する方が少なからずおられます。
膝痛の原因の多くは変形性膝関節症
中高年の方によくみられる膝痛は、変形性膝関節症といわれる病気です。
変形性膝関節症は関節のクッションとして働いている軟骨が、加齢や筋肉量の低下などのためにすり減ってしまうことで、痛みが表れる病気です。
痛みだけでなく、腫れや変形のほか、水が溜まるといった症状もみられ、歩く・座るなどの日常的な動作に支障をきたすようになります。
膝痛の根本原因は姿勢や動作のアンバランス
膝痛の根本原因は・・・
身体の重心バランスの崩れによる筋力や神経機能低下
関節の歪み
内臓機能低下
体液循環バランスの乱れなど
これらによって不良姿勢となり、膝に過度な力(O脚方向、X脚方向)が加わることで膝痛が起こってきます。
坐骨神経痛の根本原因も膝痛と同じ
不良姿勢が強いられることで、健康を維持するための身体の色々な器官の機能低下が起こり、痛みや痺れなどの症状を起こしてしまうのです。
坐骨神経痛と膝痛には負のスパイラル関係が
坐骨神経痛と膝痛の根本的な原因は同じで、両者には負のスパイラル関係があります。
坐骨神経痛で下肢の痛みがあると、無意識のうちに痛い所をかばって不自然な姿勢や動作をしがちです。
中高年の方の多くは、膝に症状がなくても変形性膝関節症に近い状態になっています。そこへ坐骨神経痛による膝への負担が加わると、膝痛は起きるというわけです。
逆に膝の痛みで姿勢や動作のバランスが崩れたことで、坐骨神経痛が悪化するケースも少なくありません。
身体のバランス回復で痛みをまとめて改善
痛みの元は身体のアンバランス
坐骨神経痛による膝の二次的な痛みを取り除くためには、両者の根本的な原因である身体のバランスの回復が必要です。
治療としては骨格の歪みを改善し、身体の重心バランスを取り戻していくところから始まります。
筋肉、関節の強張り緊張は鍼治療やマッサージ、または、筋膜リリース、運動療法などで治していきます。
おすすめのセルフケア
セルフケアとして、骨盤の歪みを起こさないために椅子の座面にお尻を置くときにはゆっくり置くなどしてドスンと座らないように気をつけます。
- 階段の登り降りはゆっくりと
- 出来ればエスカレーターやエレベーターを使い、階段は極力避けましょう
- 自転車はなるべく避ける
- 肘を鋭角に曲げ腕を振って歩幅をしっかり取って歩く時間を連続40分は取りましょう
石神井さくら鍼灸整体院|坐骨神経痛・膝痛治療事例
坐骨神経痛と左膝痛〈K.Y様 女性〉
石神井さくら鍼灸整体院に来院されたかたの症例をご紹介します。
通院当初は、腰の曲がったお婆さんにも抜かされてしまうほど歩くのが大変だったそうですが、坐骨神経痛の症状が良くなるに従って、膝痛も軽くなっていきました。
主訴:坐骨神経痛と左膝痛
左下肢に腰からお尻、大腿部後面、外側面、下腿前、後面痛み痺れがあり、1年6ヶ月外科に通い薬を飲んだものの治らないので来院。
坐骨神経痛の痛みをかばい重心バランスが崩れたことで、歩行姿勢も崩れていました。
治療内容
坐骨神経痛の治療内容は、骨格矯正、筋膜リリース、鍼灸、マッサージ、運動療法、理学治療(干渉波療法)などで、今は全身のメンテナンスのために1ヶ月に一1回治療に来られています。
▼K.Y様の坐骨神経痛の治療内容のまとめ
- 骨格矯正
- 筋膜リリース
- 鍼灸
- マッサージ
- 運動療法
- 理学治療(干渉波療法)
坐骨神経痛が完治するのに6ヶ月かかりましたが、治療開始から3ヶ月ほどで歩行姿勢が正常になり、この時点で膝をしっかり治療したところ、3回くらいの治療で膝痛は無くなりました。
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